楽焼  楽焼窯元

(京都府京都市祇園)

七世 和楽 作

いかにもと言う感じの黒楽です。楽焼の何とも言えない素材感と色合いが良く分かる逸品だと迷わず手にしました。両手で包み持ってみて更に、何とも言えない優しさと品格を感じました。小生当窯元が祇園の八坂神社の近くにあることを後から知ったのですが、調べてみますと・・・・。
文政年間祇園八坂神社門前茶屋短冊楼の主。短冊屋七左衛門の始めた素焼の礎を二代目七兵衛より「楽焼の短冊屋」として楽焼一筋に研鑽に勤め、爾来、二百余年にわたり、その伝統を守り続けて参りました。その間宮中よりご下命を賜る栄にも浴し、各宮家にも珍重され、又、大正七年初秋には東郷平八郎元帥御入洛の際、当工房へ御来遊賜り、その節「和楽」なる直筆の号を拝領しましたのでその後「和楽」の屋号にて、茶道に適する楽焼の窯元として継承し、今日に至ったとのことです。
この逸品は、山科の清水焼団地内にある、こちらも銘窯の雲楽窯で見つけました。雲楽窯の作品は、まさに高級な京清水焼の風格のある多彩な作品を本流としている感じでこれもまた、逸品揃いでした。

楽焼を購入した雲楽窯

清水焼団地に程近い
真言宗十八本山のひとつ観修寺